暖段はこベッドM2型ができるまで
JPACKSでは、実際にダンボールベッドの避難所での組み立てや、現場での経験をいかして、ダンボールベッドの改良に取り組んでいます。
万が一の有事にベッドを組み立てることは、1つ1つは簡単に組み立てられるとしても100台単位の組み立てが必要な時には、本当に大変な作業です。今回JPACKSではさらに改良を進め、現在の約8分で組み立てられるM型からさらに組み立て時間を大幅に短縮できる「M2型」を制作いたしました。
従来の製品をの違いは、今まで強度を保つために必要だった仕切りパッドをなくすことで大幅に時間を削減できるようになり、またロの字と呼ばれるスリーブを上ブタ付きロの字に変えることで、さらに組み立てやすくなりました。しかも強度の計測値は7tと以前のタイプからは若干落ちるものの、実用上まったく問題がありません。
人にもよりますが、組み立て時間も前回の8分から、ほぼ半分の4分ほどで組み立てることが可能になりました。
また、今回ダンボールの枕の開発にも取り組みました。
なぜなら、縄文時代の頃から、石の枕や木の枕などを人間は使ってきました。つまり人間が快適に睡眠をとり体を休めるのに、枕は重要な役割を果たすからです。
JPACKSでは組み立て式のダンボール枕の制作に試行錯誤を繰り返しました。そこで、いくつかの問題を発見しました。
組み立て式のダンボール枕はどうしても好みが分かれます。堅い、柔らかい、高い、低いなどや、組み立てた枕は頭を置くとダンボールの音がしてしまうという問題に直面しました。
半年間考え抜いて最後にたどり着いたのは、ダンボールを巻いて作るタイプのシンプルな構造。
これなら、巻き方を変えればお好みで、高さや柔らかさも調整できるうえ、組み立て式と違いダンボールは音を出しません。
また特別な型を必要としないため、有事にも安定して供給が可能な利点もついてきました。